こげ茶のこと

地球の裏側で生産されたものが日常の一部になっているのはすごいことだと思います。
私が個人でやろうとしたら、いくらかかるのかわかりませんし、できるかどうかもわかりません。
いつでも、どこでも同じものが手に入るのは知恵と技術がもたらしたもので、豊かさの象徴だと思います。

フェアトレードという言葉があります。
当然そうあるべきですが、私が米を生産して、相場を調べて、販売していますが、それがフェアかどうかわかっていません。
物が遠くから来る場合、数えきれない人に関わりながら、そういう問いが出たり出なかったりして、結局、手元に届きます。
そして、それが一生続いていくような気がします。

グローバリゼーションはいつでも、どこでも、誰でも同じものが手に入るようにしました。
その代わりに、それがどんなものなのかわからなくもしました。

これがいいことなのか悪いことなのか。
どうしたらいいのかわかりません。
考えるのもちょっと嫌になってきました。
たかが一杯の飲み物のためにそんなに考える日常は疲れます。

「これ食べてがんばって。」
と言いながら、口にして、疲れるものをお渡ししたくありません。

ボーッとするお茶の時間のために作りました。

あずきを煎って

赤大豆を煎って

黒米を煎って

あわせました。

1袋 100g 500円

粗く挽いて熱湯でドリップするか、煮出して飲んでみてください。

熱くても、薄くてもそれぞれ味わい違っていいですが、
私は濃く出して、冷めた頃がおすすめです。
なんとなくコーヒーのような味わいです。


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